盗撮中毒者の末路

盗撮から抜け出せずに破滅へと進んでいった愚か者の経験談です。

出勤時に見た光景

学生時代、逆さ撮りの画像をネット上で見かけても気に留めることもなく、ましてや盗撮をすることもなく月日は流れ社会人になっていた。

 

会社へと出勤する為、駅のエスカレーターを歩いていた時だ。

エスカレーターも終わりに差し掛かろうとしたところで、左側で立っていた男性が、目の前の女性のミニスカートにスマホを差し込んで盗撮をしているのを目撃してしまった。

ホームに到着していた電車に飛び乗った為、その男性を捕まえることも女性に対して盗撮をされていたことを教えることもできなかったが、スマホを水平にして背面レンズを天に向けて女性のスカートの中に潜り込ませていた以上、あれは明らかに盗撮現場だった。

かつてネット上で見かけたような逆さ撮りの撮影が身近な所で、一般の女性に対して行われていることを知った僕はショックが大きかったのか、しばらくの間、その逆さ撮りの現場が焼き付いて脳裏からなかなか離れなかった。

 

だが、その時は犯罪行為を目のあたりにしたことに対するショックのほうが大きく、逆さ撮りそのものに惹かれることはなかった。

その時の自分は正常であり、蝕まれる前だったのだ。