ご挨拶
皆さまお久しぶりです。
3か月ほど更新がありませんでしたが、捕まっていたわけではありませんのでご安心ください。
社会復帰をして働いておりますので大丈夫です。
3か月の間にもちょこちょこブログを覗いてはいましたが、たった数件のみの投稿でも多くの方からアクセス頂きまして、少々驚いております。
それほどまでに日々の生活で葛藤されている方がいらっしゃるということでしょうか。
冬も過ぎ去り、当たり前のように生足を露出している女性を見かけるようになりました。
思わず目を奪われてしまい、苦しんでいる方もいることでしょう。(生足派ではなく黒ストッキング派なので私は今での季節に苦しみました)
盗撮願望などは決して人に打ち明けられるものではありません。
先にお話しさせていただきますが、盗撮願望を治療したくてメンタルクリニックに問い合わせをしましたが、断られたことがあります。
誰かの力を借りることが難しい自分との闘いになります。
道を踏み外した私が語るのは説得力がありませんが、愚か者の失敗談として反面教師にしていただければ幸いです。
欠如
盗撮に成功して以来、僕は朝から晩まで家を留守にすることが多くなった。
目的はもちろん盗撮の為である。
不思議なもので、盗撮にバレそうになったことなど頭の片隅から消え失せ、今では成功ことしか頭になかった。
「バレるわけがない」「次も必ず成功する」
本屋、レンタルビデオ店、雑貨店、洋服店、ゲームセンター…
とにかく一日中歩き回って盗撮が出来そうな場所や女性を探した。
たかが、一度成功しただけでこれだ。
引き籠りから一変、犯罪行為の為に社会へと飛び出した。
動機はともかく、この頃は外に出るのが楽しかったのだ。
都内の人の集まる場所や、死角になるような場所を探し、可愛い子を見つければ後を付けて盗撮を行った。
スリルが快感へと変換されると、日々のメリハリが生まれ、充足感で僕は満たされた。
春はまだ訪れず、厚着をする女性がほとんどだったが下半身はスカートで、黒ストッキングや黒タイツを履いた脚は自らのラインを強調させて僕を誘った。
上半身はモコモコでも、股下にカメラを差し込めば、そこは一枚のパンツだけだった。
レンタルビデオ店でCDを試聴している後ろから撮影をしたり、周りに人がいる中、立ち読みしている女性のスカートの中にカメラをねじ込んだりと、盗撮行為はエスカレーターしていった。
そんな中、肝を冷やす出来ことが一つ起こる。
エスカレーターに乗ったOLを盗撮した時、ヒップだけでなくフロント部分も撮りたいと欲に駆られ、意気込んでカメラを差し込んだが女性の太ももにカメラが接触してしまったのだ。
さすがに女性もそれに気付くと、後ろを振り返って僕を見た。
空いているエスカレーターで不自然なまでに近寄ってカメラを握りしめている男。
太ももが感じた堅い感触。
盗撮がバレたことは明確だった。
僕をジッと睨みつける女性。
音も時間も止まったような感覚だった。
ひとり用エスカレーターで走り去る事も出来ず、僕の心臓は女性によって握りしめられていた。
生きるも死ぬも彼女次第。
長い沈黙の末、エスカレーターが登り切ると女性は何も言わずに歩き去っていった。
帰宅した僕は、恐怖よりも赤い扇情的なパンツを履いていた女性に対して興奮を覚えてオナニーをした。
女性からの睨みすら快感と感じてしまった。
あの時の女性が抱いた不快感と恐怖についてこの時の僕は微塵も気にしていなかったのだ。
過ちの成功
初の盗撮は失敗に終わった。
しかも女性に盗撮がバレたかもしれない。
盗撮なんてするものじゃない、今なら戻れるはずだ。
内から沸いてくる盗撮願望を必死に抑えつけようと抵抗した。
だが、頭はスカート内部の映像がリピートされ、心は綺麗な女性のパンツを盗み撮りしてオカズにしたいという欲望が支配していた。
「バレそうになったからやめよう」という考えから
「カメラを小さくすればバレるリスクを減らそう」という結論に至ってしまった。
理性が悉く敗北していく。
駄目だと分かりながらも止まれない僕は小型のカメラを購入した。
登山やサイクリングの際に身体に身に付けて撮影をするカメラだ。掌にすっぽりと収まるサイズで、これなら目立たないと僕は思った。
そして、僕は再び駅で女性を待った。
平日の夕方、帰宅のラッシュと重なる時間帯故、人の数は多かったが出口も多く、人はそれぞれの出口へと分散していった。
僕の目に一人の女性が留まった。
黒いコートで身を包んでいるが、タイトスカートの丈は膝上で薄い黒ストッキングを履いた脚がスラリと伸びてピンヒールをコツコツと鳴らしていた。
顔も綺麗な女性で、仕事終わりでどこか疲れの見える表情がまたそそられ、僕は盗撮を決意した。
人はまばらで僕の後ろには誰もいなかった。
自然を装いながら女性との距離を詰めて、エスカレーターに乗り込んだ女性の後ろにピタリと付くと僕は握り締めていたカメラをタイトスカートの中に差し込んだ。
ひとり用の狭いエスカレーターで僕とその女性が密着しながら登っていた。端から見れば異様だ。
普段は長いと思っていたエスカレーターだが、盗撮中は非常に短く感じ、終わってほしくないとさえ思ってしまった。
エスカレーターが登りきる直前にカメラをポケットに戻して、女性に不審がられないよう気配を殺した。
映像をチェックすると、そこには黒ストッキングから透けて見える白いパンツが映し出されていた。
至高の眺め。
僕は女性の顔を思い出しながら、その盗撮動画でオナニーをした。
バレるかもしれないスリルと成功したら快感によって僕はすぐに果てた。
女性の黒ストッキングを純白のパンツを、少し疲れの見える顔を僕の精液で汚して支配した。そんな風に感じてしまった。
こうして僕は麻薬の味を覚えてしまった。
もう戻れなかった。
初陣
「盗撮がしたい」
その気持ちを収めるためにオナニーをするが、すぐにムラムラしてきて気づけば盗撮動画を探していた。
病的だった。
働いてもいなかった為、外に出ることもなく気持ちがリセットされずダラダラと、そして悶々と過ごしていた。
ある時、ついに自分を抑えることが出来ずに埃を被っていたコンデジを握り締めて部屋を飛び出した。
「これから盗撮をする」
それを考えただけでも心臓がはじけ出しそうだった。
駅に着いて、改札から出てくる人間を見渡す。
平日の昼間、一人の20代前半の女性が人気のない出口へ続く階段に向かっていった。
すかさず僕もそれを追いかけて歩き始める。
女性が階段を登りはじめ、スカートがふわりと揺れた。
すかさず距離を詰めると、動画モードでポケットに忍ばせたコンデジを女性のスカートの中へと差し込んだ。
だが、コンデジを差し込むことに集中していまい、女性の踵に僕の腕が接触した。
女性が振り返ると同時にコンデジをポケットに突っ込むと「すいません」と小声でぶつかった事に謝罪をしながら、その場から足早に去った。
駅から離れ、人の通りのない路地に入ると僕はすかさずコンデジを取り出して動画を再生した。
小さなカメラの液晶が撮影した動画を再生したが、激しいのブレによってそこには何も写ってはいなかった。
パンツを撮影出来なかった落胆と何も写らなかったことへの安堵、そして何よりぶつかったことによってバレたかもしれないという恐怖を感じながら僕は帰宅した。
気付き
逆さ動画に興奮するようになった僕はネット上で逆さ動画を探し回った。
エスカレーターから女性の背後から盗撮したモノ、買い物中に商品を吟味している女性の背後から盗撮したモノ。
シチュエーションこそ異なるものの基本的には女性の死角からカメラを差し込んでスカート内部を盗撮するという内容はどの動画も変わらない。
そのはずなのに飽きもせずに僕は文字通り家に引き籠って朝から晩まで盗撮動画を探しては見続けた。
盗撮動画を見ていくうちに、その手法も複数存在することが分かった。
・カバンに偽装させた盗撮方法
カバンに小型カメラを仕掛けて、盗撮をする方法だ。
肩から掛けたり、手で持つことによって女性のスカートより下にカメラを持っていくことが出来て、不自然にならずに逆さ撮りが出来るようになる。
外見上、意識的に探さなければカメラで撮影しているとは分からないので、人によっては対面で接客中の女性店員のスカート内部に差し込んで、正面からパンツを至近距離で撮影している動画などもあり、バレにくくネット上に出回っている逆さ撮り動画のほとんどはこれによるモノだと思われる。
・靴に偽装させた盗撮方法
靴のつま先や、足首部分にカメラを仕掛けて、盗撮をする方法だ。
カメラの位置が低く、ミニスカートだけでなく丈の長いスカートなどの撮影がし易い。
エスカレーターや階段などで不自然に近づかなくともスカートの中を映る為、不自然な行動をせずに撮影が可能。
カバンと比べるとカメラの位置が低いので通常時の撮影ではパンツは大きく映せないが買い物中にしゃがみ込んで商品を探す女性のお尻と地面の間に差し込んで、ドアップのパンツを撮影することもできる。
・手持ちカメラやスマホでの盗撮方法
そのままの通り、手に持ったカメラやスマホでスカート内を撮影する方法である。
傍から見れば明らかな盗撮行為であり、バレる危険性は最も高いが特殊機材などを購入せずとも行えるハードルの低さでネット上に出回る動画の数も少なくない。
主に上記の3つがネット上に存在する逆さ動画の撮影方法である。
手法や、撮影場所、被写体である女性の服装や下着の色やデザインなどどれを取っても同じ動画はなく、逆さ動画を見たいという欲求が際限なく襲ってきては動画探しに明け暮れた。
そして春も近づきつつあるとき、盗撮願望が僕の中に芽生えていた。
心の隙間
盗撮現場を目撃してから半年後。
年が明けてから間もない冬、僕は仕事を辞めた。
社会人デビューをしてから3年。盆や年末年始の休暇などなく、祖母の葬儀にも参加することなく朝から晩まで拘束され働き続ける日々に甘ったれた精神が悲鳴を上げ、旧態依然のまま思考が凝り固まり根性論と精神論が支配する職場から僕は逃げ出した。
僕は自由を謳歌した。
友人たちと旅行に出かけ、眠りたいだけ眠り、大好きなゲーム、映画を満足するまで堪能した。夢のような日々だ。
だが、そんな生活も一か月経てば変わり映えもなく、緩み切った生活に対して楽しさを見いだせず、それどころか職場から根を上げることなく踏みとどまっている同僚や、働いている友人たちの姿を見ていると焦燥した。
見知った人間だけでない、ふと外に出れば多くの人が昼夜を問わずに働いている。
進み続ける社会の中からポツンと取り残された感覚に陥り、孤独を感じた。
働いて再び歩み始めなければいけないという焦りと、社会の中に戻ればこの自由な生活は出来なくなり、新しい仕事や人間関係に悩む日々に逆戻りしてしまうという不安から板挟みになり、僕は不安定な心のままに怠惰な生活を繰り返した。
そんなモラトリアム人間と化した僕は日夜、現実から目を背けるためにアダルトサイトでのオカズ探しに没頭していた。
その時、僕は逆さ撮りの盗撮動画に出会った。
綺麗な女性の後をつけて、エスカレーターで背後からカメラでスカートの中を盗撮して、何事もなかったかのようにその場を後にする。
僕はその逆さ撮り動画に対して、今まで感じたこともないモノを感じた。
本来、見ることの出来ない女性の下着を女性本人に知られることなくこっそりと覗き見てあまつさえ、それがネット上に公開されて不特定多数の人間の目に留まり、オカズにされる。
人の秘密を知ってしまった優越感、高揚感に似たワクワクと、公共の場で見せたくない下着姿を撮影されているその異常性に僕は強い興奮を抱き、憑りつかれた様に逆さ撮り動画を求めるようになった。
抜け出せない盗撮中毒の最初の一歩だった。